実績ある透湿シートを元に開発

摘要

現在、日本の住宅のトレンドは、省エネや長寿命化、健康住宅およびバリアフリーなどの居住空間の快適性、エコロジーなどとなっている。 いっぽう政府では、住宅性能表示と暇庇担保期間の10年義務化を柱とした品確法や、環境負荷の少ない製品による循環型社会の形成を目指したグリーン購入法、ダイオキシン対策の一環として廃棄物の不適正処理を断つことを目指した廃掃法、地球温暖化対策としてエネルギーの使用をできるだけ迎えることを目的とした省エネ法などが施行されている。 しかし省エネを目指した住宅の高気密·高断熱化においては、我が国の高温多湿の気侯下では湿気がこもりがちで、家の寿命にも影響を与えることが心配される。 そこで当社は20年程前より、壁から湿気を逃がすことを目的に壁専用の透湿シートを上市し実績を上げている。 そして2000年より、上昇した湿気がたまりやすく、下地の腐敗や変形などの問題も実際に起こっている屋根（写真1）にも注目し、屋根専用の透湿シートいわゆる透湿ルーフィング「タイベックルーフライナー」も開発し、市場展開をはじめている。