単層CNTの大量合成を可能に産総研、スーパーグロース法

摘要

産業技術綜合研究所のナノチューブ応用研究センターは、スーパーグロース法による高純度単層カーボンナノチューブの合成で1日当たり600gの生産能力を実現した。従来の実験室レベルのバッチ式合成装置では1日当たり1g程度にすぎなかった。飛躍的に生産能力が向上したことから、つくばイノベーションアリーナ（TIA）のカーボンナノチューブ研究コアの活動の一環として技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構（TASC）と協力、単層カーボンナノチューブの基盤研究を加速し、大量試料を必要とする用途研究開発の推進を計画している。