『創造力なき日本一アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」』

摘要

「日本企業のイノベーション実態調査」（デロイトトーマツコンサルティング㈱）によると、日本企業が直近3年以内に市場に投入した新商品や新サービス（新規領域）の売上高の割合は、6.6％と米国や中国の企業の約半分で、新規領域のうち、世の中にとって新しい革新領域の割合は11％で米国の約5分の1と低く、類似市場が存在する周辺領域の売上が大半であることが明らかになった。この結果は、日本企業の創造力が衰えていることを示しているのだろうか。この問題に対し、現代美術の立場から警鐘を鳴らすのが本書である。