スピネル型酸化物を経由するCu/MnOの調製および水性ガスシフト反応活性

摘要

改質ガス中でも水性ガスシフト反応活性を示すCuMn_2O_4の焼成温度·組成の最適化を行った。 燒成温度が高いほどシフト反応活性が高くなった。還元温度が触媒性能に大きな影響を与えた。 低温でスピネル固溶体を還元分解することにより，250°C以下での活性向上が見られた。 成分が原子レベルで均一な，結晶性の高いスピネル相を一旦合成し，その後還元分解することにより，従来のCu/ZnO/Al_2O_3に匹敵する熱的安定性の高いCu/MnO触媒を調製することができた。 Cu-Mnの最適組成は，1：2でスピネル型酸化物の量論比であった。 最適化されたCuMn_2O_4は，炭化水素改質ガス中のような高濃度CO条件下でも高いCO除去能を示した。