担持パラジウム触媒上でのNO直接分解におけるパラジウム表面構造め影響

摘要

パラジウム単結晶上でのNOの吸着·解離·脱離挙動を調べたところクPd（311）上に吸着したNOがN_2として脱離し，ステップサイト上でNOの解離が起こることが示唆された。 一方,Pd/Al_2O_3触媒のNO直接分解活性は使用したパラジウム原料塩に強く依存し，硝酸塩より調製した触媒が最も高いターンオーバー（TOF）を与えた。 吸着NOのIRスペクトルより，担持パラジウム表面にステップサイトの存在が確認され,その露出割合が高い触媒ほどTOFが高くなることがわかった。 以上の結果より，担持パラジウム触媒においてもステップサイトがNO分解反応の活性点であることが示唆された。