近年,エアロゾル質量分析計(AMS: Aerosol Mass Spectrometer)が開発され,大気などの粒子の揮発性成分の観測に利用されている.最近は,自動車排出粒子や道路沿道の観測にも応用されており,自動車に関連するナノ粒子と呼ばれる50nm以下の粒子の主要成分は,硫酸塩や有機物であることが分かってきた.さらに詳細なデータ解析を行うために,ソフトなイオン化法や高速計測への対応などを行い,精密質量数の測定が可能となる改良を実施した.このエアロゾル質量分析計を用いて,各種自動車排出ガスの計測を行い,排出挙動を解析した.
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