迷惑通信の制御に関する考察と対処方法の提案

摘要

本稿では今後のネットワーキング研究の方向性の一つとして、迷惑感の低減に代表されるような網制御について扱うリスクから整理を試みる。 また、多くの受信者へ向けて無差別に送付される迷惑メールや、受信側の機器に悪影響を与えるワーム·ウィルスのような範囲に対象リスク範囲を限定した上で、制御方法の一案として現在検討中の通信間の相互類似性を用いた網全体で動作する分散形式の迷惑通信量制御方法について示し、シミュレーション結果を用いて提案方式の動作特性や過渡特性、その効果、問題点について考察する。