火炎構造から探るマイク月燃焼の特徴とこれから

摘要

本連載記事を執筆するのに相応しい諸賢は数多（あまた）おられるにも関わらず，小生にお声かけいただいたことは光栄の至りである．なまじ本流と異なるところでマイクワ燃焼に従事してきた経緯を振り返ると，会員諸氏に有益な情報を提供できるかどうか甚だ疑わしい感もあるが，折角の機会なので，ここではマイクロ燃焼の「火炎構造」に焦点を当ててこれまでのマイクロ燃焼の歴史を簡単に整理しつつ，小生の積年の想いも含めたマイクロ燃焼の「これから」についてまとめてみたい．本稿におけるマイクロ燃焼とは，何がしかの内部構造を持つ小型火炎（マイクロ火炎）を形成する状態を主に扱うことにするが，本稿で紹介する内容のうち「これから」に関する箇所はまだ検証すらされていない内容を含むため，不確実さも否定できない．従来のような高尚な連載記事とは異なり了最新のトピックスを含む読み物とご理解いただき，諸兄諸姉と当該分野の「これから」を共有させていただければ幸いである．もちろhこれをきっかけとして議論が始まるのであれば，小生にとって望外の喜びである．