効率主義からエコ·マネジメントに転換するアメリカの流通業界(10)：徹底した品質管理で遺伝子組み換えのないパンを生産する－「ウィート·モンタナ社」

摘要

「ウィート·モンタナ社(Wheat Montana)」は、1958年、モンタナ州の高原観光都市ボーズマン市から北西に車で約1時間のところに位置するモンタナ州スリーホーク市ののどかな高地（標高1,800m）にある小麦農場で、デール·フォークヤードによって創業された小麦粉の生産とその最終製品であるパンやクッキーなどの製造·販売を一貫して行う食品製造·販売企業である。 「ウィート·モンタナ社」は、創業当初、創業者デール·フォークヤードが農場として取得した600エーカーの土地で、小麦の栽培·収穫を事業としていた。 その後、更に周辺の土地を取得して、現在は12,000エーカー（4,855万m{sup}2＝3万町歩）の農地を所有している。 「ウィート·モンタナ社」は、その自社農場で小麦の栽培·収穫、小麦の精穀·処理·製粉とその販売、そして、その小麦粉によるパンやクッキーなど小麦粉最終製品の製造·卸売·小売を行っている。また、小売では「Wheat Montana Deli」という自社ブランドでデリカテッセンの販売をフランチャイズ·システムで展開している。 そこではロールパンやサンドイッチ、スープ、それにサラダなどをはじめ、「Wheat Montana Deli」のオリジナル·グッズとして、Tシャツや帽子、それにエプロンなども販売している。