（企業経営·戦略）：ものがたり企業進化論①－＜第1回＞IBM－かわるものとかわらないもの

摘要

今回より「ものがたり企業進化論」の連載を開始します。月並みな表現ですが企業が生まれ、消えていきます。成長があり、衰退があります。そして永く命運を保つ企業は時代の流れにあわせて、その姿を変えていく例が多くあります。この連載は、比較的身近な存在でありながら、客観的な見方がしやすい外国の大企業を主な事例として、物語の形で企業の栄枯盛衰、特に時代の流れに合わせた企業の進化を見ることにより、経営戦略を学ぼうという試みです。第1回はIBMを取り上げます。言わずと知れたコンピューターの名門中の名門、アメリカを代表する大企業にして、おそらく日本でもっとも定着した外国企業でもあります。歴史は意外に長く100年。時代の先端を行くようなハイテク産業でありながら、過去何回にもわたり企業の姿を変えています。IBMの歴史を追って変革の足取りをたどるとともに、意外に時代によっても変らない部分を探ります。