食品工場内におけるオゾン水利用の可能性

摘要

食品工場の殺菌剤として次亜塩素酸ナトリウムが多用されてきたが，同時に代替剤を探す動きも長く続けられている。オゾン水も代替剤として長く検討されているが主役にはなり得ていない。機能水として，強酸性水，弱酸性水，二酸化塩素，安定化二酸化塩素なども検討されている。中には，次亜塩素酸ナトリウムに塩酸などを入れてpHを酸性側に調整した薬剤まであるし，商品名を前面に押し出して，原材料名を消し去ろうとする製品もある。ところが，これらの中にも突出して認められた物は無い。これでは，まさに薬漬けの食品になってしまう。一時期，これらの薬剤や薬剤の生成装置が取り入れられたが，いつの間にか，次亜塩素酸ナトリウムに戻っている現場もある。何故こhな動きになるのだろうか。200ppmの次亜塩素酸ナトリウムを使うステンレス水槽は赤く錆して，食品工場のイメージを壊している。