食品製造現場におけるエアフィルタの選定

摘要

2018年6月-15年ぶりに食品衛生法の改正が公布された。これにより原則として，すべての事業者が食品衛生上の危害要因の除外管理をするために「HACCPに沿った衛生管理」について計画することが義務付けられた。ただし，規模や業種等を考慮した一定の事業者については，取り扱う食品の特性等に応じた衛生管理としている。また，HACCPによる衛生管理の制度化は，公布から最長3年間の猶予期間が設けられているが，早めに対策を実施し，現場に合ったよりよい衛生管理を整えるべきであると考える。当社は，エアフィルタのトップメーカとして，食品工場の給排気用フィルタやクリーンルームをはじめ数多くの商品を開発している。本稿では，HACCP手法における危害要因の対策に必要となるエアフィルタについて紹介する。