新時代のバリ取り·エッジ仕上げ技術：氷粒と高圧水によるバリ取り洗浄装置「アイスウォータブラスト装置」

摘要

微小なバリは大きなトラブルを引き起こす原因となるため、バリ取り作業には種々の方法が開発されてきている。 その中で、メディアを直接、または水と混合して吹き付けるショットブラストやウェットブラストなどの方法では、対象ワークの細孔や油路にメディアが残留し、後に洗浄工程が必要になる。当社では、氷粒をメディアとして高圧水とともに吹き付ける「アイスウォータブラスト装置」を開発した。 従来のメディアとは異なり、メディアである氷は溶けて水となりワーク内に残留することなく、ろ過装置、製氷機を経由して再び氷として利用することができるので、アイスウォータブラストは低コストで環境にやさしい装置である。 本稿では、アイスウォータブラスト装置の概要と、そのブラスト事例について紹介する。