ガスコンバインドサイクル発電の開発推進と成果

摘要

わが国の一次エネルギー使用の約80％は化石燃料で，そのほとhどを諸外国から輸入しているのが現状である．このような中で，残り少ない地球資源（石炭200年·油40年·ガス60年）をいかに上手に活用するか，また地球温暖化防止に向けて日本（1990年ベースに対し2008～2012年まで▲6％）となっているが，現状では増加（2003年度+8％）しつつある．電気事業においては1996年環境行動計画CO{sub}2原単位(▲20％)に向けて，原子力発電·水力発電ベース負荷運用をはじめ，火力発電の大形化高効率化（約43％），ガスコンバインドサイクル発電(CC→ACC→MACC)の開発による高効率化(43％→50％→53％)などが行われ成果をあげている．このコンバインドサイクル発電は，高効率発電(50.53％)，CO{sub}2排出量が少ない（液化天然ガス(LNG)使用，0.5～0.4kg-CO{sub}2/(kW·h)）メリットがある．また，多軸型（3～7軸）発電であり，負荷調整（運転軸調整）運用が容易で，発電効率低下も少ないなどメリットがある．現在，CC（1986年）→ACC（2003年）が運用中であり，引き続きMACCが建設中である．このような中で，今回は火力コンバインドサイクル発電の開発推進と今後の成果について解説をすることとする．