機能性改善を目的としたアルミニケム合金の複合表面処理技術の開発について

摘要

自動車等の軽量化のためにアルミ合金の利用が広がる中で，これを機能部品の材料に採用する場合，耐摩耗性の観点からめっきと熱処理という汎用技術を複合させて優れた表面改質処理を完成させた。 この技術は既に自動二輪車のピストンに応用されている。また，この技術はアルミ合金同士，あるいはアルミ合金と鋼板のスポッ樟溶接を通常の装置によって可能とし，ことに後者につい、ては素材の強度に匹敵する値を得ることができた。 試作型と考えられてきたアルミ製樹脂成形用金型に鉄合金めっきを施すことによりアルミニウムの特性を生かした生産用の金型への可能性が見られるようになった。