熱間浸透性に優れた高炉炉底用圧入材の開発

摘要

高炉炉命は炉底耐火物の損傷に律達されるが，これは炉底が常時溶銑を滞留する場所であり直接的な補修が不可能な事による1）。このため高炉炉底では内張耐火物であるカーボンブロックをシャワー等により鉄皮を介して冷却することで，その侵食を抑制することが行われている。ところでこの鉄皮とカーボンブロックの問にはスタンプ材が施工されているが，長期間の高炉稼働中にこの部分に空隙や亀裂が発生して断熱層として働き，鉄皮冷却の効果を損なうことがある2）。高炉炉底圧人材は不定形耐火物の一種であり，高炉の休風時にこれを鉄皮－スタンプ財閥へ庄入することで空隙や亀裂を充填し，鉄皮冷却の効果を回復させる機能を持っている。しかしながら，スタンプ材に生じる空隙は極めて狭い幅のものであるため，高炉炉底庄人材は高い浸透性を持つことが求められる。今回，高炉炉底用庄人材に閲し，特に熟問における浸透性の改良について検討を行い，新たな圧人材を開発したので報告する。