根室市歴史と自然の資料館

摘要

根室市は北海道の東端，北方領土が目前に迫る場所に位置し，日本で最も日の出が早い地域であることがよく知られている．根室市歴史と自然の資料館は，市街地から車で10分程度離れた根室市花咲港に所在する（第1図）。本館は，根室市の歴史と自然を対象とした資料館であり，それまであった根室市郷土資料保存センターと根室市博物館開設準備室が一緒になり，平成16年10月1日からこの名称になった．資料館の建物は赤レンガ造りであり，昭和17年建設の大湊海軍通信隊根室分遣所が保存·改築されて，平成16年10月から現在の根室市歴史と自然の資料館に生まれ変わった（第2図）．所蔵資料は大きく人文資料と自然資料で構成され，現在データベースに登録されている資料は2万6千点であり，これに未整理の資料や考古資料，図書資料を含めると9万点近くになる．