臨床ですぐに使える薬学卜リビア[17]週大賢排泄（ARC)

摘要

バンコマイシンのTDMシミユレーシヨンソフトとし てMeiji Seikaファルマおよび塩野義製薬の製品があり ます。そのどちらも，Ccr >85mL/分の場合は「クリア ランスは頭打ちとなるため固定数値」として設定されて います。そのため，正常腎機能の場合は初期投与設計と して一律同じ投与量?投与方法となります。バンコマイシンの薬物動態母集団解析が行われた当時は，「正常腎 機能であればCcrの数値にかかわらず投与量は一定」と いう考えが一般的であったのですが，近年になりCcrが 130mL/分/1.73m~2を超えている患者のなかにはクリァ ランスが頭打ちとはならず，過剰に排泄されている患者 もいることが判明してきました。