発熱性好中球減少症

摘要

発熱性好中球減少症(FN)は，白血病患者では90%,固形がh患者では10?50%で起こりうる感染 性病態である。FNの病巣として口腔，腸管，皮膚などが多いが，好中球減少が顕著な場合，感染巣が判然としない場 合がある。FNでは腸内細菌，緑膿菌，口腔内レンサ球菌.MSSAのカバーが必要で，ガイドラインでは，経験的 治療レジメンとして緑膿菌をカバーできる/3-ラクタム系薬の単剤治療が推奨されている。抗MRSA薬，抗真菌薬は患者のリスク，病態，治療反応性に応じて併用?選択されるべきである。