PBLによるものつくり教育：日本工業大学機械工学科におけるもの作り教育の試み（教育事例：カレッジマイスター演習）

摘要

本学でも同様で，設計から製造に至る一連の生産工程を複数年で教育するカリキュラム（科目）が取り入れられ，理論と実践的技術の両立を目指す教育体制が図られている．実践的な授業では，ものを作る（製造）ための設計·製図が行われる．そして，実際にものを製造し，これを組み立て評価する，という一連の教育体制が組まれており，そのための環境を擁している．また，本学学生の9割以上が工業高校出身者であるため，工業高校時代の基礎技術を生かした実践的な授業が行ない易くなっていることも後述するカリキュラムの基本になっている．もちろh，普通高校出身者にも，もの作りを楽しめるようなカリキュラムが組まれている．本稿は，PBL (Problem-Based-Learning)によるもの作り教育として，日本工業大学機械工学科で実施されている科目「カレッジマイスター演習」の教育事例を中心に述べる．