5.2 遠心関係

摘要

遠心関係では，7セッション，22件の発表があった。昨年の31件に比べると約2/3と，大幅に発表件数が減っている。内訳は，欧州から11件，アジアから8件，北米から3件であり，遠心圧縮機に関するものが15件（昨年は24件），ラジアルタービンに関するものが7件（昨年は7件）であった。遠心圧縮機については，失速·サージ現象に関するものが約1/3を占めている。CFD, EFDの進化によって着実に現象自体の理解は進hでいるが，これらが関わる事象には未検討なものが多く，引き続き産官学の研究者の興味を引いている。これに加えて，実験を中心に据えて流れ場および流体損失を分析して，より良い設計へ結びつけようとする試みも目立った。ラジアルタービンについては7件中6件が過給機に関するもので，エンジン惻からの要求である低U/Cでの効率改善，エンジン排気脈動流からの効率的なエネルギー回収に関する技術開発に力点が置かれている。