5.2遠心関係

摘要

遠心ターボ機械を扱うセッションは7つあり，31の講演が為された。他のセッションにおいても遠心ターボ機械を対象とした講演が多くみられ，これらを含めると合計で50程度の研究が報告された。筆者は遠心圧縮機の羽根無しデイフユーザで発生する旋回失速をPIVで可視化した結果を報告した（GT-95468）。内容は旋回失速が完全に発達した比較的低流量の条件での計測結果を主に示したものであるが，意見交換の過程ではむしろ流量の大きい旋回失速初生城での挙動に質問が集中した。遠心圧縮機羽根無しデイフユーザの旋回失速を扱った研究としては他に（GT-95788）があり，LESとURANSの双方で旋回失速が発生する数値計算結果が実験結果とともに示された。また内部流れの不安定を可視化する道具としてPIVを活用した研究（GT-95134）では，ターボチャージャに用いる遠心圧縮機でサージが起こった際の吸込み付近の流れ場を，変動圧力をトリガとした位相同期手法で計測した結果が報告された.