航空機用ジェットエンジン·コントロールの現状と今後の課題

摘要

航空機用ジェットエンジンが実用化されたのは，1930年代後半であるが，この約70年間にぉいて，エンジン形態も高バイパス化，複雑化しきており，推重比で，約8倍，燃費で50％以下と性能，効率が飛躍的に進歩してきている。 この進歩は，圧縮機，燃焼器，タービン等のエンジンの各要素技術，材料技術に負うところが大きいが，近年においては，制御技術の果たした役割も大きい。 特に，電子技術，半導体技術の急速な進歩をべースに，マイクロプロセッサを利用したディジタル電子機器が採用されて以降，従来のアクセサリという概念から，エンジン性能，安全性を担う重要な要素として位置付けられ，ェンジンの差別化のための重要な機器として，注力されるようになってきている。 そこで，航空機用ジェットエンジン·コントロールの変遷と動向，現在の最新のコントロール技術，将来のコントロールに課せられている課題と将来技術動向について述べる。