住民主体による地域内発型アグリビジネスの開発と地域活性化への影響～新潟県魚沼市横根地区における「こめのま」の事例

摘要

現在，数多くの農村地域は過疎集落や限界集落と呼ばれ，存続の危機に瀕している。多くの地域では住民や地元企業が中心となり，地域産業の収益性や，社会福祉を向上させることを目的とした活動に取り組hでいる。一方，インターネットの台頭による人々の行動変化によって，産業従事者は製品提供の瞬間だけでなく，事前期待や価値観の構築，さらに顧客の評価情報の収集·分析を含めたビジネスモデルを考える必要が出てきた。しかし，地方の産業従事者は高齢化が進み，産業構造の変化にも対応し難い。その変化に対応しながらも，地域の内発性を重視した地域活性化手法の検討が必要だと筆者は考えた。