切頂八面体と正十二面体にもとづく球面モータの開発－回転子の回転方向を切り替える方法の提案

摘要

6-8球面モータでは，3つの軸周りでのみ高トルクの回転が可能であり，回転軸の数が少ない。そこで，先行研究［13，14］では，回転子には球に内接する切頂八面体の頂点に永久磁石を配置し，固定子には球に内接する正十二面体の頂点と辺の中心に電磁石を配置した球面モータを提案，設計し，静トルク特性と一定回転での動作をコンピュータシミュレーションした。この球面モータは，6-8球面モータにならって，14-12球面モータと呼ぶ。また著者らは，14-12球面モータを試作し［15］，その回転特性として，回転周波数と回転出力トルクについて評価を行った［16］。14-12球面モータは，回転軸が6つあるが，軸の遷移は電磁石に流す電流の位相を手動で入れ替えることにより行っていた。そこで本論文では，PCとマイコンを使用した回転軸を遷移させる手法を提案する。