女性研究者の持続的育成と活躍促進に向けて

摘要

少子高齢化の進展など人口構造が大きく変化する なか、しなやかで活力ある社会を築くために、性別 にかかわりなく個性と能力を発揮できる男女共同参 闽社会の実現は、21世紀の最重要課題と位置付け られています。ところが、日本では女性たちの力が 発揮できていないのが現状です。研究者全体に占め る女性の割合は、主要国と比較するといまだ低い水 準にとどまり、第4期科学技術基本計画が掲げた女 性研究者の新規採用割合に関する目標値（自然科学 系全体で30%、理学系20%、工学系15%、農学系 30%、医学·歯学·薬学系合わせて30%)も達成 されていませh。第5期科学技術基本計画でも引き 続きこの数値目標が掲げられています。