船上での安定した溶存酸素測定法

摘要

海洋地球観測船「みらい」の南半球周航観測（BEAGLE2003）で，溶存酸素量は，基本的な化学成分の一つとして測定される。 結果は，1990年代に行われたWOCE観測結果との比較し，水塊構造の時間変化·大気中の二酸化炭素の増加に伴う海洋中での増加を把握する等に利用される。 しかし，これには，これまでに行われてきたhe World Ocean Circulation Experiment，Hydrographic Program（WOCE－WHP）と同程度あるいはそれ以上の測定精度と確からしさを必要とする。 また，短期間で南太平洋·南大西洋·インド洋を横断するため，分析の迅速性も要求される。