きっづ光科学館ふぁとhにおけるふぁとh虹色エネルギー実験教室の実践

摘要

きっづ光科学館ふおとh（以下，光科学館と称する）は，日本原子力研究開発機構関西光科学研究所に附置され，展示，映像，実験工作の3つの方法から，光の不思議に迫り，科学する心を育む国内唯一の光科学をテーマとする体験学習型科学館として運営している1）．関西文化学術研究都市（けいはhな学研都市）の東端に位置する木津地区の木津川市（当時の木津町，旧木津町，旧山城町，旧加茂町が平成19年3月に3町合併）に平成13年7月に開館して以来，年間4万人弱，これまで7年間に約26万人の来館者を迎えている．同科学館の名称の一部である「きっづ」は，地名である「木津（きづ）」と英語の"kids"を兼ねたものであるものの，幼児や小学生のみを対象としているわけではなく，最近では，むしろ中高校生，大学生に至る学生，教員，一般の方々の利用が主流となる等，幅広い層に利用されることが他の科学館と比較して大きな特色となっている．