中空糸細孔の酵素固定場としての利用：バイオリアク夕ーおよび生成多糖による細孔径の変化

摘要

酵素を固定した高効率なバイオリアクター の設計指針として，酵素の構造を変化させる ことなく固定することができる，酵素を高密 度で固定することができる，酵素の近傍まで 基質を輸送することができる，という点が重 要である.放射線グラフト重合法によってボ リエチレン製多孔性中空糸膜の孔内部にボリ マーブラシを導人して酵素を密度で固定す る方法が千葉大学の齐藤恭一教授によって開 発されてきたポリマーブラシはポリエ チレンの結晶部位から成長させて膜の孔の表 面に次元の官能某の場を形成し，酵素は孔 表面に三次元空間で固定される，つまり多層 で酵素を固定することができる.さらに，多 孔性中空糸膜に基質溶液をポンプによって供 給するために，酔本の近傍まで基質を流体に よる対流によって輸送できる.酵素の構造変 化をできるだけ抑制でき，酵素を膜の孔表面 に高密度で固定でき，さらに酵素の近傍まで 対流によって基質を輪送できる珲想的なバイ オリアクターである.