セバラックス-SP（富士フイルム製）からセレカーVSP（東洋濾紙製）への移行

摘要

セルロース·アセテ一ト膜（以下セ·ア膜と略）は，1957年 Kohnらにより初めて電気泳動の支持体として有用であることが認められて以降，1962年に小川，春日民らによって日本に紹介され，1965年に富士フイルムが国産初のセ·ア膜（セパラ．ックス）を商品化同年の電気泳動学会で泳動標準操作法が発表されて以来，臨床検査における電気泳動用支持体として急速に筆及し年金自動電気泳革装置の普及とともに，1975年甲セイけック．ス．S，1989年のセバラックス．SPを経て寓士フイルムは，タンパク分画用電気泳動支持体のセ·ア膜を長年製造して￣きた1～4）．しかし，製造装置の老朽化により安定した市場供給が困難になる恐れが出てきた事より，事業継承会社として東洋濾紙へ事業移管することを両社で合意し，同社にて富士フイルム製セ·ア膜（セパうックス－SP）と同等性能を有するセ·ア膜（セレカーVSP）を製造していくこととした．