大学における授業評価の信頼性－一般化可能性モデルと構造方程式モデリングによる4相データの解析－

摘要

近年，18歳人口の減少にともない，志願者が定員を下回るいわゆる"定員制れ''の現象が起こる大学も増えてきている．この現象は今後も続き，大学にとって状況は更に厳しくなることが予想される．（Davis，Wood，＆Wilson，1983　 香取監訳，1995，はしがき）．このような背景から，より多くの入学志願者を獲得するために，教育水準の維持，向上を目指して，大学の授業評価が行われることも多くなり，現在では組織的プロジェクトによる授業評価研究も行われている（伊藤·大塚編，1999）．