学習支援における行動の計測と制御：応用行動分析における工学的手法の応用

摘要

文部科学省によると通常学級に在籍する約6.5%の小中学生が，学習面や行動面に困難さを抱えてい．2016 年4月施行の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律（平成二十五年法律第六十五号）」により，教育現場でも合理的配慮の提供が求められる中で，個別の学習支援ニーズを満たすための具体的な「学習支援方法」の提供はより一層必要性が高まってきている．その中で，客観的判断に基づいて学習を評価し，支援を提供することが，学習困難や学校不適応解消など，多様化する学習支援ニーズを満たすための課題となる．