レーザー積層造形技術が生み出すアルミニウム合金造形体の特異な組織形成

摘要

近年，IoT（InternetofThings）の概念が急速に浸透し，デジタルものづくり技術のひとつとして積層造形（AdditiveManufacturing）技術に関する研究開発が盛hである1～7）本技術は従来の加工法では不可能な三次元複雑形状の造形を可能とするため，構造体の軽量化等に極めて有用である．積層造形技術を用いて金属材料を造形する装置を一般に金属3Dプリンタと呼ぶ場合が多い．これらの技術の中で最も一般的なものは，粉末床溶融結合（PowderBedmsion：PBF）技術を基礎としたレーザー積層造形や電子ビーム積層造形であるが，大型部材の造形には指向性エネルギー堆積（DirectEnergyDeposition：DED）法2）（簡略化されてデポジション法と呼ばれる場合が多い）なども適用されている．