塗装後自動車ボデー寸法計測用視覚センサ＜ボデーの隙間と段差を精度よく検査するための2方向同時損像方式光切断法センサ＞

摘要

自動車の外観品質の向上の要求から、視覚センサを用いた塗装後自動車ボデーの寸法検査の自動化が要望されている。この検査のうち重要なものは、第1図に示すエンジンフードとフェンダやドアとドアなどの建付け寸法（隙間と段差）の検査である。この検査については、筆者らにより、塗装後自動車ボデー寸法検査用三次元視覚センサが開発されている。 これは光切断法を用いた視覚センサであり、搬送によるボデー振動の影響を受けることな〈、黒から白までの反射率の大きく違うボデー塗装色に対応して隙間·段差を計測できる特徴がある。しかし、このセンサは、内側に丸みをもって曲げられているボデー先端部分の形状を検出することができない。このため、ボデー先端の丸み形状が一定であるとして、代用値により隙間を求めている。 このため、先端の丸み形状が変化すると、正しい隙間が計測できないという課題があった。