「たたら」とマイクロ波製鉄

摘要

マイクロ波による加熱速度は電力と被加熱物の重量に依存するが，現在，12.5kWの連続製鉄実験炉で200gを5分で銑鉄にすることができる。 炉の容量は1l程度なので，出銑比で換算すると57.6t/m~3·日となる。 このことは炉の容量を小さくできることを示している。 原料に粉体を用いるので，鉄鉱石や石炭の種類および品質の制約が緩和され，低品位鉱石やゴミ，バイオマスを炭素源として利用することもできるであろう。 また，将来，電力生成に化石燃料の割合が少なくなれば，製鉄における化石燃料由来の炭酸ガス発生量はさらに少なくなる。