「結晶性高分子」街道初めてのぶらり旅（9）繊維の作り方

摘要

衣料品をはじめとして日常使っている繊維類はほとhどが高分子を素材とした製品である．高分子繊維は木材，麻，綿などの植物性，責の繭糸，羊毛，その他の獣毛などから作られる動物性の天然繊維と化学的に作られる人造絨経とに大きく分けられる．人造繊維にはレーヨン，アセテートなどのセルロース系の再生繊維のほか，工業的に大量生産されている合成繊維があり，石油を原料として化学的に合成された高分子を溶融（溶融紡糸法），あるいは溶媒に溶かした（湿式または乾式紡糸法）~)注1)）後ノズルから押出して作られる．消費量の多い3大合成繊維のうち結晶性であるポリエステル繊維，ポリアミド繊維は溶融法で紡糸されるが，他の一つのアクリル繊維は湿式紡糸法で作られる．乾式紡糸法で作られる繊維はアセテート，ポリウレタンなどがある．このほか特殊な方法で作られる炭素繊維，ガラス繊維，金属繊維，セラミックス繊維などの無機繊維がある~(1）)．