2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD:World Summit on Sustainable Development)において,2020年までに,「化学物質のリスク評価(危険有害性とばく露量による)手順を用いて,化学物質が人と環境にもたらす悪影響を最小化する方法で使用,生産されることを達成する」とのWSSD 2020年目標のもと,化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS:Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)を2008年までに実施することが宣言された。この国連勧告の流れを受けて,日本を始め欧州,米国,中国,韓国,台湾を含む国々では,新規化学物質の登録制度および化学品の危険有害性に対する、GHS による情報伝達が開始されている。さらに近年,東南アジアの諸国においても,新規化学物質の登録制度の創設及びGHS制度が開始され始めている。
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