環境調和型製造プロセスと省資源·省エネルギーの実際：化学工場現場の省エネルギー

摘要

著者が化学工場で働くようになった昭和40年代後半から，省エネルギーは設備技術者にとって重要な課題の一つとなった。 省エネルギーは，当初，輸入に頼る化石燃料を有効に活用するという経済面が強調されていたが，現在では，顕在化している地球温暖化の原因とされる化石燃料の消費そのものを削減するという地球環境重視の考え方に変わってきている。またその取り組み力も，環境ISOの普及や省エネルギー法の改正によってエネルギーの使用合理化を含めた地球環境改善を継続的に進めるための企業内の仕組みが強調され，技術主導型からシステム管理型に大きく変貌している。もちろh，技術的具体策のない省エネルギーはないのであって，省エネルギー技術の重要性は変わっていない。