持続型社会の構築に貢献するバイオマスエネルギー技術－濃硫酸法によるバイオマスエタノール製造プロセス

摘要

燃料用エタノールの普及は，地球温暖化防止の重要政策である。 すでに北米やブラジルでは主タノール混合ガソリンが普及しており，日本でも2003年8月に3％を上限としてガソリンとの混合が認められ，現在この混合比率を10％に上げる検討が行われている。 燃料用エタノールは，主にサトウキビやトウモロコシを原料として生産されているが，将来の地球規模での人口問題や食料問題を勘案すると，これら農作物からエタノールを生産するのではなく，農作物の残材や建築廃材など，廃棄物として扱われているバイオマスを原料とすることが望まれる。