ヒートポンプの補助対象が拡大－既存の熱供給システムに追加設置する場合も申請可能に

摘要

経済産業省が所管する省エネルギー投資促進に向けた支援補助金「エネルギー使用合理化等事業者支援事業」について，産業用ヒートポンプを導入する事業の申請要件が緩和された。これまでは既存の熱源機器を撤去してヒートポンプに更新する場合のみ申請が可能だったが，2018年度から既存の熱供給システムにヒートポンプを追加設置する場合も新たに申請可能となった。産業用ヒートポンプは，工場などの製造プロセスの熱需要に対して，高温水や熱風，蒸気を供給するヒートポンプを指し，洗浄や加熱，殺菌，乾燥といった様々な生産プロセスに適用できる。ただ，製造プロセスは熱需要が変動する場合も多く，低負荷時や突発負荷時の「しわ取り」はボイラーで対応した方が，産業用ヒートポンプを高効率で運転できるといった側面もある。