“シックスシグマ”とIndustry4.0,そして日本が失った20年間

摘要

今回は，Industry4.0をベースにした“スマートフアクトリ”への取り組みが世界規模で行われている中で，日本のプロセスインダストリがなぜ出遅れているのか，また“シックスシグマ”がスマートフアクトリにどのように関わってきたのか，それらの点について議論していきたい。15年前に（韓国）SK Energy社（韓国最大の石油·石油化学会社）の本社を訪問した際，技術系部長の名刺に，部長の肩書に並hで“シックスシグマブラックベルト（黒帯）”と印刷されていたことを思い出す。その時点で彼らは，1980年代に（米国）モトローラ社が開発し世界的に普及していたシックスシグマ手法を，積極的にプロセス産業に取り入れていたのである。