新幹線単相き電用 静止形周波数変換装置

摘要

東海道新幹線の車両は60Hzの単相電力で走行しており，富士川以東の区間の電力供給にあたっては，電力会社からの電源周波数(50Hz)を変換する設備が必要となる。東海道新幹線において車両に必要な電力を供給するき電系統の電圧降下対策を目的として，東海旅客鉄道（株）及び東芝は，パワーエレクトロニクス及びマイクロエレクトロニクス(ME)技術を駆使した国内初の新幹線単相き電用静止形周波数変換装置（以下静止形FCと略記）を開発した。2009年2月から沼津周波数変換変電所（以下沼津FCと略記）として運転を開始し，東海道新幹線の電力の安定供給に寄与している。