供覧と実習刺絡鍼法の実技

摘要

刺絡は、『黄帝内経素間·霊枢』に記載されている鍼療法の一つであり、その手技には古代九鍼のうちの三稜鍼（鋒鍼）を使用する。 日本のみならず世界各国で行われている治療法である。 日本では、『刺絡聞見録』（三輪東朔著）で知られるように、江戸時代後期から本格的に導入された。昭和32年には丸山昌朗、工藤訓正が『刺終鍼法』を共著出版し、長く途絶していた刺絡鍼法を改めて紹介した。 平成9年に第1回刺絡鍼法基礎講習会が日本刺絡学会のもとに東京で開催され、12年には大阪でも行われた。 以降、毎年行われている。