ここまでわかった鍼灸医学基礎と臨床の交流「耳鍼に関するこれまでゐ研究虚聞」新たなる可能性を求めて

摘要

当セミナーは、鍼灸に関する最新の研究成果と今後の課題を明確にすることを目的としており、これまでも様々なテーマを選びながら、鍼灸の治療効果に関する動物実験の知見やヒトを対象とした基礎研究および臨床研究の知見を総括（レビュー）してきた01997年の鍼に関するNIH合意声明以降、欧米においても鍼に関する研究は増加しつつあり、耳鍼を用いた検討も多数見受けられる。 耳鍼は、薬物中毒や、禁煙、減量、術後の嘔気、麻酔の補助などに活用巷れている。 しかし、その効果については一致した見解は得られていない。 薬物中毒や禁煙に関するシ済テマテイツクレビューのなかには、耳鍼は無効との見解を示しているものも少なくない。 ≒一方、日本では耳のツボでダイエットができるとマスコミなどで多々取り上げられており、広く一般紀も浸透している傾向がある。 だが、その科学的な根拠やメカニズムについては、鍼灸医学街域で学際卿こ取り上げられたことは殆どない。 したがって、現時点で国内外における耳鍼に関する知見を総括する必要がある。