高圧中性子ビームラインPLANETの概要と中性子回折実験の実際

摘要

中性子に関わる特集は,vol.14，No.2およびVol.19，No.1に引き続き3回目のようである。バックナンバーを取り出して読み返してみると，そこには，高圧中性子ピームラインに対する夢や期待が書かれており，当時は，良い意味でも悪い意味でも，皆さhが中性子熱に浮かれていたことが伺える。その後，2008年11月にビームライン建設のための予算が付き，5年の歳月をかけて設計，建設が行われた。2013年に，ついに悲願の高圧専用中性子ビームラインが完成し，装置の性能評価を経て，現在ユー幸一の共用実験がなされている。本稿では，完成した高圧専用ビームラインPLANETの概要と確認された性能及び最近の研究例に関して紹介する。PLANETを用いた個々の研究は，本特集の他の記事にも紹介されているので，ご参照頂きたい。