スナック食品物流の高度化：ダイヤグラムオペレーションで軽量物流の全体最適化を目指す－スナックフードサービスの取り組みから

摘要

カルビー㈱の物流子会社·スナックフード·サービス㈱は（図表－1），物流の全体最適化を目的に「ダイヤグラムオペレーション」の取り組みを2002年から開始した。各物流業務を時間で区切った運営を実施するのが目的で，成果を挙げている。食品物流の高度化実践例として，ここでスポットを当てることにする。親会社のカルビーの単体売上高は1,632億円（2012年3月期）で，メイン商品はご存じポテトチップス。嵩があり，軽量なのが物流特性だ。カルビーでは製造日の日付管理を実施し，店頭から工場までの物流ではもちろh，工場からさかのぼって原材料情報までを管理していることで知られている。需要に応じて，商品を鮮度よく，安いコストで製造し供給するには，物流側でのオペレーションがキモとなる。「軽量のスナックフードを高品質·ローコストで保管し，輸配送を行うには，垂直統合のビジネスモデル構築が不可欠です」と専務取締役物流ソリューション部長（西日本地区担当）の一山幸市氏は語る。