超速効型インスリンインスリンアスパルト（ノボラビッド~R）を用いて良好なコントロールが得られたステロイド糖尿病の1例

摘要

様々な病態に対して用いられるステロイド療法は，糖代謝に対しては悪影響をおよぼす。 ステロイドの投与による血糖上昇は，ステロイドの投与のパターンにもよるが一般には発症当初は日中，特に昼から夕の食後に著明となり，早朝空腹時は正常値にとどまるという特徴を石する。このため食後過血糖のコントロールが容易な超速効型インスリンはステロイド投与による高血糖に対し有効な治療手段と考えられる。