高度の肺野病変を呈した血管内大細胞型B細胞リンパ腫

摘要

血管内大細胞型B細胞リンパ腫（intravascular large B-cell lymphoma: IVLBCL)は2008年WHO分類第4版でびまh性大細胞型B細胞リンパ腫の亜型としてではなく独立した分類に改訂された.腫瘍細胞が血管内に限局することから診断が遅れ予後不良であると認識されてきたが，早期治療により長期生存が得られた症例も報告されており早期診断は非常に重要である。我々は， 経気管支的肺生検（transbronchial lung biopsy: TBLB) で診断し，rituximab併用CHOPにより寛解を得た肺IVLBCLの症倒を経験したため報告する。