経気管支肺生検で血管内リンパ腫の像を呈したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1例

摘要

55歳,男性。発熱と労作時呼吸困難,胸部単純X線写真で両側すりガラス影を認め入院した。胸腹部CTで肺野のびまん性ground glass opacity,縦隔結節影と肝脾腫が見られた。経気管支肺生検で血管内リンパ腫(IVL)の病理所見を得てR-CHOPによる化学療法を行った。その結果，肺野所見とともに縦隔結節影の消失，肝脾腫の改善が見られた。したがって，リンパ腫病変が血管内にも発症した症例と考えられ，IVLの像を呈したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断すべき1例であると考えられた。