水環境中の有害物質検出へのトランスジェニックフィッシュの応用

摘要

分子生物学の発展により,環境モニタリングに適した新しい実験魚類や魚類細胞を創製することや,遺伝子発現を検出系に応用することが可能になってきた.変異原物質検出用の遺伝子を組み込hだトランスジェニックフィッシュは,最近,ゼブラフィッシュとメダカで開発され,実用化を目指して実験が進められている.内分泌撹舌し物質検出についても,新技術の応用が始まっている.小型魚類を用いた環境汚染検出の現状と将来の可能性について,解説する.